バレンタインデー、10日後...
id:daaaaaai です。バレンタインデーから10日たちました。
思い人にチョコレートを渡すことができた人、いつもと雰囲気の違う友人からもらった人、どきどきしながら下駄箱をあける中学生、職場の慣習で渡す義理チョコレートに頭を悩ました人、商戦に向けて苦労したパティシエさん、小売店さん、チョコレート会社さん、ほんとうにいろんなことがありましたね。
そんな表の世界とは別に独身男性手作りチョコバトルが地下で繰り広げられていることもじわじわと世間に浸透しつつあります。
このブログでも多くの独身手作りチョコバトラーによる闘いの記録が記され、また老若男女さまざまな挑戦者がそれぞれ名乗りをあげているようです。
独身男性、とは名前がついていますが、参加も批評も独身男性には限らないとてもオープンなイベントです。
まるで聖ヴァレンティヌスのことを知らなくてもその殉教した日が恋人の記念日になったかのよう。
もしかしたら、独身・既婚という概念が消え去った遠い未来においても、独身男性手作りチョコバトルという言葉や風習は残るかもしれません。
現在のところ、インターネット上にある戦史ははてなブックマークで検索すると見やすいようなのでぜひチェックしてみてください。
本文「独身男性手作りチョコバトル」を検索(人気順) - はてなブックマーク
このムーブメントはこれからも広がっていくでしょう。
広がるチョコレート ムーブメント
ムーブメントとしてのバレンタインデー。チョコレートを配る文化がひろがって数十年、すっかり定着した気がします。
感覚的には、定着しすぎて近年は市場規模も飽和しているのではないかと思いましたが、ふと調べてみると年々チョコレートの消費量は増えているようです。
日本チョコレート・ココア協会によると現在31歳の人間が生まれたころである1986年には1人当たりの年間消費量1.35kgだったのが、2016年には2.07kgまで増えています*1
回帰分析すると、1年で16gずつ消費量が増えていくことが、重相関係数0.87とまあまあの高さでわかります。この予測から2080年には日本人は1年で3kgのチョコレートを食べることになり、チョコレート会社と独身男性手作りチョコバトルの未来が明るいことは確定的に明らか*2
気になって、バレンタインデーチョコレートようなブームもののGoogleトレンドを調べてみると、土用の丑の日のうなぎや、まだチョコレートとうなぎには及びませんが恵方巻もどれもここ数年で上昇しています。
これはGoogleの検索数をもとにしているものなので、即、人気が上がっているというわけではないですが、検索する人、つまり気にしている人が増えているということで注目されているのは間違いありません。
バレンタインデーのチョコレートにしろ土用の丑の日のうなぎにしろ、これまでも商業的に定着していたものが2010年前後からさらに注目を集めています。これは、小売店の施策が、なにかしらフェアをやらねばならないという強迫観念によっている側面も大きいですが、TwitterやInstagramやFacebookなどのSNSの、注目を浴びるものがますます注目を集めるバイラルな仕組みとも関係があるのではないでしょうか。 マーケットの勝者(者、と書いたけれど事業者ではないかもしれない)がますます強くなっています。いっぽうで、インターネットがもたらした多様性の顕在化も引き続きあるのでインターネットはおもしろい。これからどうなっていくのか楽しみです。
そんななかふとGoogleに、寿司を足してみると、これも同じように増えています。 和食が2013年にユネスコ無形文化遺産になったことも影響しているのかもしれません。
食は進化しています。独身男性手作りチョコバトルをやっていくための新しいものはどうやったらつくれるのでしょうか(新しいものである必要はないですが)。
アイデアは組み合わせ
ジェームズ・ヤングによれば、アイデアは組み合わせで生まれるとのこと。 独身男性手作りチョコバトルのなかでも何人かはチョコレートとなにか、という組み合わせを探していますね。
- 作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
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チョコレートと、なにか。
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エウレカ!
成果■
こうなりました。
左のづけ(120gのかたまり350円)の握り、右のあじ(1匹100円)の握りにはさまれているのはチョコレート寿司です。
砂糖を控えめに、といってもごはん3合に30gくらいつかっているけれど、炊いた酢飯、人肌くらいの温度でタワラをつくって、チョコレートを載せます。
今回は、チョコレート効果のCACAO 72%をつかいました。これです。
そして表面をバーナーで軽くあぶるのがポイント。 香ばしい匂いが漂います。
ひゅっと一口。酢飯が甘くほどけ、ほろ苦いチョコレートが絡み合います。酢と塩気のある米とチョコレート、意外とあって、見た目よりはおいしい。デザートとしてありかもしれない。 あと、熱いほうじ茶がとてもあって謎の多幸感が出ます。
ただし、口の中が解けたチョコレートでどろりとするのでこの食感は苦手目かもしれません。
と、書きながら、手作り男性独身チョコバトルを検索していたら id:Sixeight さんの尋常ならざる作品をみつけて、釈迦の掌の上の孫悟空感がありました。おしまい。
さすがにつくりおきに書くのは自重した、手作りチョコ丼の様子です。キーマカレーをかけて食べました、 pic.twitter.com/lPe9PXKAuN
— Don't Give Up On ... (@tomohi_ro) 2018年2月13日
*1:チョコレート製品国産・輸出入・消費推移 | 統計・レポート | 日本チョコレート・ココア協会
*2:「確定的に明らか」、とは伝説のナイト、ブロントさんの言葉で、根拠の弱い楽観的な展望をネタ的に説明するときに自分は使いがちですが念のため解説しておきます。確定的に明らかとは (カクテイテキニアキラカとは) [単語記事] - ニコニコ大百科