#つくりおき

一人暮らしをする男性の雑な料理たち

3.11 ともやしナムル

5年前のあの時の僕は卒業間際の大学院生で、せめて最後くらいは小奇麗でいようと髪を切っていた。「揺れましたか?」「気のせいでしょう。」そういうやりとりをした記憶がある。

テレビの向こうでは千葉が燃えていた。画面の向こうの話、TwitterのTLの向こう側の話、3.11は未だに他人事のままだ、冷たい人だと思われるかもしれないけれど。それからしばらくして関東に来てから、これはただごとではないぞという雰囲気に驚き慄いたのもよく覚えている。

あまりに月並みな気持ちかもしれないが、メディアを通して遠くのとても悲しいニュースを知ることに慣れ過ぎてしまっていると思うことがよくある。たとえばISISが残虐な処刑を行うシーンを見ても、ああ可哀想だなあ、ああひどいことをしているなあという感情はあれど、当事者目線として強く怒りや憤りを感じるということはない。どちらかというと、より過激な、よりセンセーショナルなニュースを求めている自分に気づくことすらもある。それが良いことなのか悪いことなのか、そういう判断も今では難しい。5年前の今日と同じようにLDRのフィードを消化しながらそんなことを考えていた。

Kongnamul

写真はちょうどあの頃、冷蔵庫に保存してあったと思われるもやしナムルの様子です。使ってた機材がそもそも違うというのもあるけれど、今と写真の性格がだいぶ異なるのが興味深い。id:UDONCHAN でした。サンキューです。

おまけ

PICT3507.jpg

現在の環境で再現像しました。