#つくりおき

一人暮らしをする男性の雑な料理たち

お稲荷さん

5月1日に2回目の結婚記念日を迎えた概念上の独身男性 id:UDONCHAN です。ごきげんよう。

春の行楽シーズン楽しめないまま梅雨入り突入で相変わらず巣ごもり…はしておらず、平日は毎日元気に仕事で出張して朝から深夜まで働いています。 土日は家に篭もっていますが、平日こんな働きしてたらこのご時世じゃなくてもこんな感じでは…。せめて家で美味いものを作って食いましょう。

ところで、こないだはこれをやりました。

tsukurioki.hatenablog.com

オムライスはうまい。なぜうまいのかというと構造的なものによる気がしてきます。

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これは簡単に表した構造。つまり米あるいは米を調理したものを美味い皮でくるむと美味い。 米は単独でもうまいですけれど、くるまれたうまい皮の旨味を感じながら口の中でミックスしていくとよりうまいということだと思います。しらんけど。

というわけで、今日は似たような構造の稲荷寿司を作っていくことにします。 オムライスもお稲荷さんも基本的には同じ構造となります。

稲荷寿司については、皆さんご存知のように、甘辛く炊いたお揚げで酢飯をくるんだものです。 あらかじめ炊いてあるお揚げも売ってますが、自分好みの味にするのが醍醐味だと思うのでここは5枚で80円のものから作っていきます。

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手順としては、まず油抜きしてから、菜箸を使って潰していきます。そして半分に切ると袋状に開くことができるようになります。 その後はお好みの煮汁で煮るだけです。

煮汁については、自分は酒のつまみで食べるのもあって、味はかなりこっくりしてた方が好きです。 まずは、だし汁を作って、醤油と少々の藻塩、そしてたっぷりの三温糖と酒を入れた煮汁で作ります。 そしてじっくりと弱火で水分が飛ぶまで煮る。そして一度↑のようにバットに開けて冷ますと味が馴染んで美味くなります。 シンプルな味が好きな人は、醤油と砂糖を溶いた湯で炊くだけでも良いと思います。それでも十分に美味しいです。

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次に酢飯を仕込みます。お米2合を360ccの水で炊いたら、お酢40g、三温糖15g、塩3gで作ったすし酢と混ぜます。しゃもじで切るように混ぜるのがポイント。 切るように混ぜないとお米が潰れて粘りがでてしまって台無しになります。定期的にお米の天地をひっくり返して扇風機で冷やしながら混ぜます。

お酢は基本的には米酢が好ましいですが、自分の場合は旨味を重視して黒酢を使いました。(米酢の在庫がなかったとうのもある)。

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単純な酢飯を使っても良いのですが、皮の味がかなりこっくりしているのもあって、味に抑揚をつけるために具材を混ぜることにしました。 前回のバターライスに入れたピーマンと同じく食欲を刺激するためのものです。今回は主に青じそを加えることで爽やかさを狙いました。 刻み生姜とかも良いかもしれません。また、和食の常識にとらわれずにパクチーなどに挑戦するのもありかと思います。 他に、旨味の増強を狙ってしらす干し、香ばしさを狙ってすりごまを加えました。具材はそれぞれ皆さんの好きなものを使って工夫すると楽しいと思います。

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具材を混ぜる時もしゃもじで切るようにして、なるべく米に粘りが出ないように気をつけましょう。しゃもじを水につけながらやるとうまくいきます。

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先程作った皮に酢飯を入れたら完成。見た目が微妙に良くないのは家庭料理だから許して。ちなみにバックスキンになってるやつは出来心。

酢飯の入れ方については諸説ありますが、シャリ玉をつくってから入れる派もあれば適当に詰めておけば良い派もあります。 自分は親指で穴を開けるところまで作ったシャリ玉を皮に押し込んでいます。いずれにせよ、本人が食って美味いと感じられることが一番大事。

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あと、シャリが余ったので、残りはかっぱ巻にしました。かっぱ巻って子供の頃は「おまけ」感が強くてあんまり好きじゃなかったけれど、大人になって食うとなかなかどうしてうまい。きゅうりは切ってから塩で揉んで更に水で洗っとくと妙にシャッキリします。うまい。

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こうやって盛り付ける場合は、切れ味の良い包丁を用意しておかないと切ったときに潰れるから注意。湿った海苔も米もなかなか切りづらい。

包丁の切れ味が悪い人は砥石買いましょう。シャプトンの砥石の場合は2000番のが1個あればとりあえずなんとかなります。 初めて包丁を研ぐと、めちゃくちゃに切れるようになって驚きます(そして無駄にトマトを薄く切ったりしたくなる)。

助六寿司などのように寿司の中ではいまいち下等な扱いを受けがちないなり寿司ですが、いろいろとアレンジの余地もあるので、家庭料理としてはお店のものとは別の魅力が演出できます。 また手間の具合も大変すぎず丁度よく、休日の昼食などにちょうど良いように思えます。ぜひ皆さんも挑戦してみてください。それではサンキューでした。