#つくりおき

一人暮らしをする男性の雑な料理たち

ナポリタンにおける旨味ブーストに関する考察

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小腹が減ったのでナポリタンを作った id:UDONCHAN です。ごきげんいかがでしょうか。今日は理科系っぽい話をします。

トマトケチャップをたっぷりと使ったナポリタンというスパゲッティはイタリアにはなくて日本発祥らしいんですけれども、そういう文化的な話は今は関係なくて、とにかく食材の成分が重要なので頑張って揃えてください。

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トマトケチャップの旨味は基本的にグルタミン酸なんですけれど、これを食材でガンガンブーストしていきます。まずはソーセージのイノシン酸、「グルタミン酸+イノシン酸」というのは鰹と昆布による一番出汁と同じ成分で、日本人としてはかなり馴染みのある旨味です。そこにマッシュルームのグアニル酸を作用させることによってさらに旨味をブーストします。

残りの食材は主に香りを担当します。ピーマンの香りはナポリタンをナポリタンたらしめるものなので加えるようにしましょう。大蒜と玉ねぎは食欲を増進させる硫化アリルを含んでおり、火を通しすぎると消滅するので後半戦で投入してください。

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調理法にもコツがあって、まずはじめに油でトマトケチャップがかたまりになるまで炒めます。これはトマトケチャップを濃縮させるのと同時に酸味を飛ばすことを目的としています。酸味は旨味を感じにくくするので可能な限りここで飛ばしておきます。

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はい。

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スパゲッティは2mm程度の太麺が好ましいです。DE CECCOならNo.12です。今日は在庫がなかったのでNo.10です。規定時間きっちり茹でるのがポイントです。

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イタリアのスパゲッティと違って焼きそばのようにガンガン焼いていくところもポイントです。最後にバターを加えました。喫茶店っぽい感じを目指すならばマーガリンの方が好ましいです。粉チーズとタバスコをかけて食べましょう。

こうして作ったナポリタンは旨味の塊なので、一口食べてたらひたすらうまいうまいという感じで、さらに食べ進めていくごとに油+炭水化物による追加の快感の応酬を受けることになります。つまり、脳内麻薬がガンガン放出されます。要するに、頭がパーになって気持ちよくなります。良かったですね。僕は昨年の2月頃に猛烈にナポリタンにハマってしまって6kg太りました。皆様においてはくれぐれも旨味成分の濫用にはお気を付け頂ければと存じます。サンキューでした。

まとめ

  • トマトケチャップの酸味は旨味成分の感知を阻害するので油で炒めて飛ばす
  • トマトのグルタミン酸にソーセージのイノシン酸で旨味ブーストかける
  • マッシュルームのグアニル酸で更に旨味ブーストかける
  • ピーマンと玉ねぎに大蒜で食欲を増進させる、できるだけ火を入れる終盤戦に投入する
  • 食欲によってスパゲッティの油と炭水化物を大量摂取させる
  • 旨味と油と炭水化物で脳内麻薬が放出されて頭がパーになって気持ち良い
  • デブになる