ちらし寿司は自由です*1。早速やっていきます。今回の材料はこんな感じ。
それぞれ調理します。ちらし寿司の良いところは、個別の仕込みはぼちぼち手間がかかりますが並行してできることと錦糸卵と酢飯作り以外ではそう技術が必要ないので淡々とできること。
- にんじんは半分をイチョウ切りして電子レンジ
- 切り干し大根は水で10分ほど戻して絞っておく。米3合で10g程度でいいんじゃないかな
- 鯖は水煮缶を煎ります。ニトリのスキレットが便利
- 錦糸卵は頑張って薄く焼いて切る
- ラディッシュは水平面に切ってさっと炒めておく。茎は茹でて刻んでおく
- 干し椎茸は醤油と味醂で含め煮に。甘いものは美味しいけれど、酢飯が甘いので今回は砂糖抜き。
時間が必要なのは干し椎茸を戻す時間です。半日以上かけて戻すと良いとのこと。スライスを使うとたいへん楽です。
岡山のつちのしらべさんのものを使いました(※勤め先の坂ノ途中のショップのリンクです)。 www.on-the-slope.com
こうなりました。これが今日の寿司デッキです。
(ゆずは、土佐の田舎ずしの柚子酢を狙っていましたが、冷蔵庫にしばらく置いていたからか10mlくらいしか果汁が取れませんでした)
酢飯を作って、桶に詰めていって完成です。
はい。できました。切り干し大根の食感が面白い。にんじんはもうちょっとソリッドなように生に近い方がよいかも。ラディッシュは美しい。錦糸卵、卵2つだとちょっと物足りないかも。あと粗い・・・。並行して作っていた蛤の潮汁を食べます。うまい。
京丹後風に鯖のおぼろを使ったことでばら寿司と呼びたくなりますが、まあ広い意味ではちらし寿司かな。みなさまのご家庭やご実家ではどんなちらし寿司だったか教えてください。
ちなみに、「聞き書 静岡の食事」の話者、梶美恵子さんによれば、五目ずしは寿司めしに具を入れてかき混ぜるものでちらしずしは白いすしご飯に具を貼り付けるもので異なるそう。五目ずしは葬儀後の忌明け、三十五日に、ちらしずしは、「まんがありゃぁ(馬鍬洗い)」のほか、さなぶり(?)、風祭り、十五夜、七夕など行事の際に作られたそうです(日比野光敏「だれも語らなかったすしの世界」より)。
2021年の取り組み(この頃から、別に生魚がなくてもいいか、と考えが変わってきています)。 tsukurioki.hatenablog.com
宣伝。最近、会社ブログに黒ダイコンの話を書きました。あまり反応がなくて寂しいのでエジプトか黒ダイコンに興味ある方読んでください。 www.on-the-slope.com
*1:ひな祭りといえばちらし寿司という文化は広まりすぎていて、由来を追うのも難しいのですが、そうするものだからそうする、という継続はこと食文化においては大事なんじゃなかろうか、と思い直してきています。思考放棄というそしりも受けるかもしれませんが、少なくとも堂々と豪華な食事をしやすいし楽しい。