id:moznionです.
TSUとは「つくりおき」の「つ」であり「津」でもあります.すなわち津にはつくりおきのすべてが含まれています.皆さんは津をどれほど理解していますか? 津とはなんなのか.我々はどこから来て,そしてどこへ行くのか……
で,どこへ行ったかと言うと先日三重県は津に行きまして,そこで食べた焼き肉が美味しかったわけですね.彼の地の焼き肉は味噌味でして (食べに行った店がたまたまそうであった可能性がある),今回はその味を再現できないかという実験の記録であるのであります.
というわけでこのような人選が行われました.聖地であるところの津の焼肉タレは赤味噌ベースだった記憶があるので赤味噌を調達しましたところ,これはダシが入ってるモデルですね.まあ旨味がブーストされて良いのではないでしょうかという気持ち.正解はなんだ?
ウオー,なんか壮絶に絵面が悪い!
今回は実験ですから内容物の分量を記しておくこととします.
- 赤味噌: 大さじ2
- 水: 50ml
- 酒: 大さじ2
- みりん: 大さじ1
- 蜂蜜: 大さじ1
- 醤油: 大さじ半分
- りんごすりおろし: 1/4個ぶん
- ニンニクすりおろし: 適当
みりんを使うと照りが出るだのなんだのという話を義務教育課程で習得しましたので導入しました.これが教育です.このようにしてフロントエンド技術も採用されていきます.
蜂蜜を使った理由はたまたま蜂蜜があったからであって,砂糖でも良いと思います.まあなんか海原雄山が幼少期の山岡士郎に作っていた玉子焼きは砂糖じゃなくて蜂蜜を使ってたから美味い,みたいな話が美味しんぼにあったじゃないですか? なんかそういう感じ?
なんらかの猿知恵が働いてりんごのすりおろしが入っていますが,これが必要かどうかは謎.なんかタレが全体的にざらつくので微妙かも.焼いたときに焦げる気もする.つーかオリジナルにそんなものは入っていなかったと思うので,この時点で別のものを開発しているイキフンが出てきており,早くも趣旨がおかしくなってきた.
そしてまあニンニクを入れておけば美味くなるでしょうという安易な発想がここでも顕現! これはもはや自分の型なのだと思うことにしました……
業界の言葉で言うひと煮立ちです.酒が入っているのでアルコールを飛ばさないと法に触れるのでは? と思って半ば反射的にやりました.犯罪者の心理っぽい.味噌が焦げると台無しなのでとろ火でやる.
煮立った.粗熱を取っておきます.この時点で味見をしたところ割とイケている.
deadbeef
packed deadbeef
TARE
場の勢いで玉ねぎをざく切りにしたものを入れています.
〜60分後〜
なんか良い感じじゃないですか???
焼くこととします.
ジュッ
パオ
人間は富士山,あるいは富士山と構造が似ているものを見ると美しいと感じるようにプログラムされています.
富士山です.
味としては甘じょっぱい,味噌味の焼き肉というそのままな感じで美味い! 赤味噌だと味の輪郭がくっきりして良いですね.しかしオリジナルはもうちょっと味にメリハリがあったというか,甘み成分よりも塩成分の方が強かった気もしており,ここに関しては課題が残るところですね.もっと味噌を入れても良いのか? あるいは津に行くことを検討しましょう.
(なお後述しますが,オリジナルとはまるで別のものを作っていたことがのちにわかります)
肉と一緒に漬けていた玉ねぎを焼きます.
玉ねぎだけで満足すると思ったら大間違いだ.
結果として定食が訪れました.味噌ダレの真髄は野菜にあるのか? 合わせるとめちゃめちゃに美味い!! 米を2合食いました.
津焼き肉はお手軽に作れてしまう上に完全に美味いので今後どんどんやっていきたいという気持ちになりましたから,皆さんもいかがでしょうか.
ちなみに津で行ったお店はこちらです.美味い!!! しかし改めて写真を見てみるとまったく違うものを作っていたことがよくわかります.味噌ってことしか合ってないぞ! なぜしっかり事前調査をしないのか……
なおつくりおきでは大津の情報もお待ちしています.
さてこの記事はつくりおきAdvent Calendar 2018の10日目の記事でした.
前日はid:UDONCHANさんの「ごった煮・にんにくスパゲッティ」でした.特筆すべきパワーがありますね.
明日はid:cohalzさんです! 誰が最強か決めませんか?